【プランニングポーカー】見積もりで出した数値の使い方とそのメリット

こんにちは!CODE CLUB965のKです!

今回は、プランニングポーカーで出した数字の使い方について説明します。

プランニングポーカーの概要と具体的なやり方については、下記の2つの記事で説明していますので、まだ読んでいない方はぜひ読んでみて下さい。

プランニングポーカー(概要編)

プランニングポーカー(やり方編)

上の記事の中でも書いていますが、プランングポーカーで出す見積もりは相対見積もりなので、このままでは使えません。

「今回のシステム開発の見積もりは225である」となってもどうしたら良いかわからないですよね。

なので、プランニングポーカーで出した数字の使い方について書きます。

自分たちの開発ペースを測る

プランニングポーカーで出した見積もり数字は、自分たちの開発ペースを測ることで利用していきます。

具体的なケースで説明をしていきます。

あるチームが、今回開発するシステムの工数をプランニングポーカーで見積もったところ、328という数字が出ました。

ここからどのように開発を進めていくかと言うと、開発のサイクルを期間で区切ります。

今回の開発はサイクルを1週間にしたとします。

このサイクルは長くなり過ぎない方が良く、1週間がオススメです。

まずは1週間開発を進めます。
1週間が経ったら、いくつ分の数字が消化できたのかを計算します。

例えば、以下のタスクが完了できた場合、今週は13消化できたことになります。

タスクA(見積もり:2)
タスクB(見積もり:5)
タスクC(見積もり:5)
タスクD(見積もり:1)

この時点で一旦の完了見込みを出すことができます。

全部で328で見積もっており、1週間で13消化ができたので、全ての開発が完了するのに、約25週間、つまり6ヶ月程度かかることがわかります。

328 / 13 = 25

続いて、もう1週間開発を進めます。
今度は、19の数字が消化できたとします。

1週目:13
2週目:19

そうすると、先週との平均は16になります。
今度は、これがこのチームの1週間の消化速度になります。

この時点で、残りの開発期間の見込みは、

(328 - 13 - 16) / 16 = 18週間

であることがわかります。

このように実績ベースで、チームの開発ペースを測り、そこから開発の完了見込みを出すのです。

平均を出す時には、直近の3週間分や5週間分など、範囲を決めた上で計算するのが良いです。
チームの状況は常に変化していくため、あまり古いデータは信用できないためです。

プランニングポーカーで出した見積もりの活用方法、イメージ湧いたでしょうか?

プランニングポーカーのメリット

プラニングポーカーで見積もりをするメリットについても説明しておきます。

1. 実績ベースで完了見込みを出すことができる

絶対数字で見積もった数値には、実績は反映されていません。

「5時間で終わる」と見積もられたタスクには、実績は考慮されていないですよね。

見積もった人を信じるしかないのです。

それに比べて、プランニングポーカーでの見積もりは、完了見込みは実績から自動的に算出されます。

絶対見積もりの場合には、願望が込められていることがありますが、プランニングポーカーでの見積もりには願望を入れることができず、実績ベースで客観的に完了見込みを出せるのが大きなメリットです。

「5時間で終わります」と言っているのが、実は「5時間で終わらせたいです」ということだったなんてのは良くありますよね…。

2. チームの成長を完了見込みに反映することができる

絶対見積もりで「5時間」と見積もったものは、基本「5時間」のまま数字を変えることはないと思いますが、プランニングポーカーの見積もりの場合は、チームの成長を完了見込みに反映することができます。

直近の数週間分の平均値をチームの開発ペースとする、と説明しましたが、チームが成長して、開発ペースが倍になれば、それが完了見込みにも反映されるのです。

開発チームは、立ち上げ時期は、コミュニケーションが上手くいかない、開発の進め方の共通認識が取れていない、などで開発速度が遅いものです。
しかし、時間が経つとだんだんチームワークが良くなってきて、開発速度が早くなっていきます。

それらの変化を完了見込みに反映することができるのが、プランニングポーカーによる見積もりです。

最後に

プランニングポーカーで出した数字の使い方とそのメリットについて、分かって頂けたでしょうか?
チームで見積もりをやる時には、ぜひ実施してみて下さい!

それでは、また!

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