プランニングポーカーの具体的な進め方
こんにちは!CODE CLUB965のKです!
今回は、以前書いた記事の続きで、現場で行われている見積もり手法の1つである、プラニングポーカーの具体的なやり方について説明します。
以前、プランニングポーカーがフィボナッチ数列を使った相対見積もりであることを説明しました。
まだ読んでいない方は、ぜひ読んでみて下さい。
プランニングポーカーはチームで行う見積もり手法である
プランニングポーカーは、1人で行う見積もり手法ではなく、チームで行う手法です。
上の記事を読んで、1人でやってみようかな、と考えてくれた人はごめんなさい…。
チームで行う手法ではあるのですが、1人で見積もりを行う時にも参考にできる方法ではあると思います。
プランニングポーカーの具体的な進め方
以下の順で進めます。
1. 開発を複数のタスクに分解する
2. 見積もりの基準となるタスクを選択して、数字を付ける
3. 全てのタスクについて、基準と比較した時の見積もりの数字を付ける
a. チーム全員がそれぞれタスクに付ける数字を考える
b. 数字を「せーの!」で同時に発表する
c. 数字が一致しない場合、会話をする
d. 数字が一致するまで、aからcを予め決めた回数繰り返す
e. 数字が一致したら、その数字を見積もりの数字にする
f. 決めた回数繰り返しても一致しない場合、最も大きい数字を見積もりを数字にする
1. 開発を複数のタスクに分解する
まずは、可能な限り開発のタスクを分解します。
「ログイン機能の実装」
「ユーザー一覧表示の実装」
などといった形です。
この時、タスクの粒度を合わせる必要はなく、できる限り細分化できると良いです。
大きなタスクの見積もりは、それだけ精度が落ちる可能性が高くなるためです。
2. 見積もりの基準となるタスクを選択して、数字を付ける
見積もりの基準を決めます。
一番小さいタスクを選択して、2という数値を付けます。
なんで一番小さなタスクなのに1ではないかと言うと、
見積もりを進める中でもっと小さいタスクが見つかった時に、それ以上小さな数値が付けられなくなるからです。
基準を選ぶ時点では、最小の数値は取っておきます。
また、この時選ぶタスクは、誰もがタスクのイメージが付きやすいものが良いです。
「ログインを実装する」など簡単なものが良いですね。
3. 全てのタスクについて、基準と比較した時の見積もりの数字を付ける
aからfを繰り返して、全てのタスクに数字を付けていきます。
ポイントは、数字が合わなかった時にチームで会話をすることです。
会話を繰り返すことで、
「それをやる必要があることに気付いていなかった」
「その進め方をすることで、確かに簡単にできる」
などわかることが増えていって、タスクに関してチームの共通理解が作れ、見積もりの精度を上げることができます。
最後に
上記の方法によって、全タスクの合計値を出すことができます。
「今回の開発の見積もりは152である」といった形ですね。
「25日」「3ヶ月」などと違って、単位が付いていない数字をどのように使うのでしょうか?
この数字を見積もりとしてどのように使っていくかについては、また次回の記事で書こうと思います。
それでは、また!