見積もり手法「プランニングポーカー」とは?
こんにちは!CodeClub965のKです!
プログラミングをする時に見積もりしていますか?
システム開発の見積もり難しいですよね。
今回は、現場で行われている見積もり手法の1つ、プランニングポーカーを紹介したいと思います。
プランニングポーカーは相対見積もり
プランニングポーカーは、絶対見積もりではなく、相対見積もりであることが特徴の1つです。
いきなりわかりにくいですね…。
絶対見積もりとは、具体的に時間を出す見積もり方法です。
「タスクAは5時間かかる」
「タスクBは2日かかる」
といった見積もりの仕方ですね。
こちらはイメージが付きやすく、恐らくみなさんもやっている見積もりだと思います。
それに対して、相対見積もりとは、基準を決めてそれに対する比較で見積もる方法です。
「タスクAの見積もりを基準で2とする」
「タスクBはタスクAの半分くらいの大変さなので1と見積もる」
「タスクCはタスクAの倍くらいの大変さなので4と見積もる」
といった具合です。
相対見積もりは基準との比較なので、「時間」「日」などの単位はありません。
見積もりを相対でやるメリットには以下があります。
1. 開発能力が違う人でも同じように見積もれる
絶対見積もりだと、同じタスクであっても、開発能力が高い人は「1日」と見積もるし、開発能力が低い人は「5日」と見積もります。
開発能力が違うと会話にならなくなってしまうのです。
その点、想定見積もりであれば開発能力は関係ありません。
「タスクBはタスクAの倍大変である」というのは、開発能力に関係が無いためです。
開発能力が全く同じ人というのは基本的にあり得ないと思います。
そういう状況でも同じように見積もりができるというのは、相対見積もりのメリットです。
2. 高速に見積もりが行える
「基準と比べて何倍か」という見積もり方なので、絶対見積もりと比べて高速に見積もることができます。
システム開発はそもそも精度高く見積もることが難しいです。
「何倍か」くらいの粒度で見積もれれば十分なケースが多く、相対見積もりで高速に見積もりができるのはメリットと言えます。
見積もりの数字にはフィボナッチ数列を使う
また難しい言葉が出てきてしまいましたが安心して下さい。
数学の知識は必要ありません。
フィボナッチ数列とは、以下の数字の並びです。
1, 2, 3, 5, 8, 13, 21 ...
前の2つの数字を足した数字を次の数字として、それが続いている数字の並びになります。
最初が1と2で、3番目が1と2を合わせて3、4番目が2と3を合わせて5、これを繰り返していきます。
プランングポーカーでは見積もりの数字にフィボナッチ数列で以下の数字を使うことが多いです。
1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 50
最後の50は足し算の結果になっていませんが、切りの良い数字で50とすることが多いです。
見てもらってわかると思うのですが、数字が大きくなるほど間隔が空いています。
これは、「大きなタスクは精度高く見積もるのは無理だから、ざっくりの数字にしようね」という考えです。
例えば、22か23で迷う必要はありません。
その辺りは全て21にするのです。
ここまでの話しを整理すると、フィボナッチ数列の数字を使って相対見積もりをするのがプランニングポーカーです。
最後に
次回は、具体的な見積もりの進め方について書こうと思います!
具体的な方法が決まっているので、迷うことなくスムーズに見積もりを行うことができます。
それでは、また!
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